Panel Title

Pedagogy Panel :日本語習得及びペダゴジーにおける多様性への考察:文化、習得、ペダゴジー、テクノロジー概念の再考 (Multiplicities in Japanese language acquisition and pedagogy: Rethinking culture, pedagogy, acquisition, and technology)

Paper Title

日本語へのメタ認知的アプローチ: ステージステップメソッド (Metacognitive approach to Japanese: The stage-step method)

Author's Name, Institution and E-mail Address

Wako Tawa, Amherst College, wtawa@amherst.edu

Abstract

学校教育における成人の外国語学習者は学習過程で様々な難関に直面する。この難関は学習者側と教師側では違った意味を持つ。外国語習得初心者にとっては、外国語学習は非常に複雑な過程を通ることを意味する。この過程が複雑である理由は構造を基盤とした四つのスキルや発話の文化的適切性の判断が全て学習者にとっては新しいものであるからである。それゆえ、第一言語習得で観察されるような自動的言語行動への到達が非常に難しく、どのスキルにおいても始めは意識的な行動を取ることになる。また、スキルとスキルの間の流通性が乏しいという事実も難関の一つの理由となる。教師側が難関であると認知するものの一つには、学習者一人一人の背景や経験やその他の学習に関する事実が異なるために、同じ指導をしても、それぞれの学生の学習結果が違ったものになるという観察がある。この個人差は必ずおこる。個人差のおこる原因は学生の勉強度だけから起こるものではない。教師がこの個人差を観察した場合、少なくとも二つの選択肢が与えられる。それは、個人差を成績の差で片付けてしまうか、この問題に直面するかの二つの選択である。アマースト・カレッジの日本語科では学習者の個人差を事実として受けとめ、2001年からそれに対応した独自の指導法を試みている。その方法には次の考慮が含められている。それは、個人差は認めるが全学生に次のことを求める。言語能力発達の基盤となる基本作りを重視すること。自動化を目的としたスキルごとにフォーカスをおいた学習状況を整えること。構造への認知の枠作りの指導を強調し、各学習事項はその枠の細部であることに自覚をさせることなどである。
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