Panel Title
Pedagogy Panel :日本語習得及びペダゴジーにおける多様性への考察:文化、習得、ペダゴジー、テクノロジー概念の再考 (Multiplicities
in Japanese language acquisition and pedagogy: Rethinking culture, pedagogy, acquisition,
and technology)
Author's Name, Institution and E-mail Address
Shinji Sato, Columbia University, ss903@columbia.edu
Abstract
外国語教育では文化、テクノロジーという言葉は長い間キーワードの一つになっている。また、外国語を教えるものにとってペダゴジー、習得とは何かということを考えないわけにはいかない。従来、言語教育では文化は知識、情報としてとらえられ、テクノロジーはそれを使って教える、学ぶための道具と考えられてきた。その中で、教えることとは学習者の頭の中に情報を入れ込むこと、習得というのは知識、情報を頭の中に入れること、つまり教えることと習得は同義のように考えられてきた。 このような考え方には、共通する問題が二点ある。まず第一に、情報、知識を変化しないものとしてとらえていて、我々が作っているという側面を見逃しがちであるという点、そして、第二に教授、習得においては変化している知識、情報が一方から他方へと伝達されるという、極端に簡略化されたモデルが追求されてきた点である。 しかし、近年のグローバリゼーション、テクノロジーの普及によって世の中は急激な速度で変化しており、その変化にどう対応していくかということは言語学習においても重要なポイントとなっている。その中で大切になってくるのは、従来の言語、文化に対する知識、情報を「習得」することだけでなく、1)知識を解釈し、批判的にとらえること、2)自分の所属している(したい)グループに参加するために自己表現する場を作ること、3)常に変容している個人と向き合い、個人の違いを違いとして認めるが、それらを序列化しないことである。この観点から関連する理論を概観した後、本パネルでは、テクストを批判的に読み取る実践、ブログを使った実践、学習者の個人差に対応する実践の3つ紹介する。
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