Paper Title

カタカナ表記における促音挿入について−英語母語話者の場合−(A study of gemination in katakana: The case of English speakers)

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Mayumi Ikeda, University of Iowa, mayumi-ikeda@uiowa.edu

Abstract

現代の日本語におけるカタカナ使用の増加に伴い、学習者によるカ タカナ習得の重要性が高まる一方、 先行文献ではカタカナ表記の習得は日本語能 力に関わらず困難であることが 指摘されている (Kawarazaki 1980, Motowani 1991, Takagi 1980) 。Kobayashi et al. (1991) は英語母語話者を対象にカタカナ表記の際に見られ る傾向を調査し、長母音化と促音の挿入に間違いが顕著に見られたと報告してい る。しかしこうした報告がある一方で、学習者による音認知体系に関する研究は 数少ない(Takagi & Mann 1994, Yamagata 1999, Yamagata & Preston 1999)。

そこで本研究では、促音挿入に焦点を当て、初級から上級レベルの夏期集中 講座履修者で英語を母語とする者58人を対象に英語の単語がカタカナとしてどの ように認知されるのか調査を行った。方法としては、Yamagata (1999) の使用し た促音を含む英単語を基に、全25単語をカタカナ表記にする翻訳タスクを課し、 正しく促音が挿入された場合とされなかった場合の音環境を分析した。さらに、 学習者の日本語能力によって促音挿入の傾向に違いが見られるかを調査した。   その結果、能力が上がるにつれ正解率が上がるものの、促音挿入の代わりに 長母音化がなされる傾向や、歯茎あるいは後部歯茎無声摩擦音(/∫/ /s/)の前 では促音挿入がされにくいという傾向が見られた 本発表ではこれらの結果を基に 学習者の音認知体系を探り、今後の研究課題、実際の教室指導での可能性にも言 及する。


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