Paper Title
アメリカにおける日本語教師の実践能力育成に関する調査 研究 (Survey Research on the Nurturing of Practical Skills
for Teachers of Japanese in the US)
Author's Name, Institution and E-mail Address
Hiroko Takagi, Jissen Women's University, ayahitako@hotmail.com; Maki Hirotani, Purdue University, maquita@purdue.edu; Yumi Takamiya, Purdue University, takamiya@purdue.edu
Abstract
日本語教員養成課程を持つ大学において、教育実習によっていかに学 生に実践能力を付けさせるかは重要な目的の一つであろう。しかし、日本におい ては知識・能力・専門性といった具体的な指針については『日本語教育能力検定
試験』の新シラバスに公開されているものの、背景となった理論の根拠をはじめ 、教育実習の位置付けや実践能力の捉え方は依然明確にされていない。
アメリカでは教育実習における目標を設定する際にナショナル・スタンダードを 参考とする場合が多いが、これについては昨年、日本語教育学会が刊行した『日
本語教師の専門能力開発 ─アメリカの現状と日本への提言─』にまとめられてお り、日本における日本語教員養成課程に多大な影響を与えた。中でも教育実習の 扱いが日本とアメリカでは大きく異なるというのは注目すべき点となった。アメ
リカでは知識の運用能力や学生からの評価がその後の日本語教師としての就職に 直結するため、ティーチング・アシスタント、インターン等の養成・教育が充実 しており、数多くのプログラムや時間数が用意され、評価基準も日本とは大きく
異なっている(高木・広谷・高宮, submitted)。また、即戦力の必要性に対する指 導者側の意識にも両国間で差が見られる。
本稿では、平成16−17科学研究費補助金基盤研究『日本語教員養成における実践
能力の育成と教育実習の理念に関する調査研究』の一部として行った一連の調査
結果を報告することによって、アメリカでの教育実習の意義や実践能力の目的を
再考察し、背景や根拠の違いを明確にしたい。その上で、将来に向けた教育実習
とはどうあるべきか、実践能力とはいかなるものかを考えたい。
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