Panel Title

Japanese as a Heritage Language (JHL) SIG Sponsored Session

Paper Title

継承語喪失の危機:その状況分析と継承語学習支援の試み Loosing Heritage Language Proficiency: Facing the Crisis (Analysis and Support System Development)

Author's Name, Institution and E-mail Address

Toshiko Kishimoto, Clemson University, ktoshik@clemson.edu

Abstract

移民の言語継承は三代で失われると云われる一方、継承語の保持・発達が第ニ言語習得および人間形成に重要な役割を果たしていることは諸先行研究で実証されており、日本国内外の継承語教育研究の隆盛からもその認識の高まりが分かる。しかし現地語(米国の場合は英語)が強くなっている年少者達は、日本語を話す力は維持しているものの学習言語の習得までには及ばず、教師や親の必死の努力にも拘わらず、継承語学習を中断、そして脱落していく者が多いのも現実である。社会人として機能するための日本語習得が継承語教育の課題であるならば、まさに脱落と共に継承語の喪失がスタートするのである。

米国地方小都市に在住する両親のどちらかが日本語を母語とするバイリンガル家庭の子弟を対象にOBC(Oral Proficiency Assessment for Bilingual Children)による会話力調査と補習校における成績分析を2002年から2003年にかけて行った。本研究はその対象となった児童生徒の追跡調査である。2年の間に半数近くが退学していることが分かった。評価ツールとしてOBCを使用し、中断組と継続組の日本語力を測定し、個別インタビューで各々の要因を究明することにより、双方を支援することを目的としている。自然放置すれば消えてしまう継承日本語を支援することは、急激に国際化する日本への人材的貢献でもある。

参考文献
継承語としての日本語教育序論  中島和子
日本語獲得と継承語喪失のダイナミックス(2001) 中島和子/ロザナ・ヌナス
継承語児童の日本滞在による日本語能力の変化(2003)ダグラス昌子
語彙獲得達成レベルにおける第一言語と第ニ言語の相関性:継承語の観点から考察
(2003)MASAHIKO MINAMI, SANAE FUKUDA, EMI FUJIYAMA
「両言語リテラシー獲得をどう支援するか」(2004)清田淳子・朱 桂栄
「母語喪失を語るための基礎知識」(2004)湯川笑子


By Author
By Schedule
By Title

Back to ATJ Seminar 2005
Back to ATJ Seminar
Back to JapaneseTeaching.org Homepage