Paper Title

Content-based Teaching: Waka poetry in Japanese Language Classes

Author's Name, E-mail Address and Institution

Yoshiko Jo, yjo1@swarthmore.edu, Swarthmore College

Abstract

日本語の授業で文学の解釈や鑑賞を教えることはできるのだろう か。俳句や短歌を扱っている授業については先例が多く見られ、 岡(2000)は現代詩を効果的に読むための比喩表現学習の必 要性を説いている。では俳句や短歌とは違った決まりがある古典 である和歌を学習者が鑑賞するにはどのような教え方が効果的だ ろうか。大岡(1980)は、古今集を鑑賞する際に必要なの は、花や月を大事にしていた精神構造を知ることであり、何度も 繰り返して深入りしてゆくほかないと述べている。では、日本語 の学習者には限られた時間の中で古典の世界の精神構造を味わう ことは不可能なのであろうか。そこで筆者が大学の四年生レベル の授業で使用した和歌が題材にされた絵を用いての授業について の報告を行いたい。使用教材は日本人向きにかかれた漫画と江戸 時代の版画である。絵を用いることで、そこに描かれた人物の服 装や態度、生活様式、和歌が詠まれた時代背景も理解しやすい。 版画の中で比喩的に書かれたもの、そして掛詞として和歌の中に 現れたものを見い出して、和歌独特の世界や古典としての文学を 鑑賞することができる。様々な制約のある日本語の授業では、絵 を媒体に用いて和歌の世界に初めて足を踏み入れて古典を堪能す ることは非常に効果的であったと考えられる。本発表では、中上 級における文学理解の授業、また、古典とは何かという様々な先 行研究を元に、絵を教材として扱った実際の和歌の授業について の紹介、および、和歌を通じての古典文学理解への可能性につい ても触れたい。
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