Paper Title

正確さを表す指標の検証:口頭産出分析のための基礎研究

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Masumi Tajima, Purdue University. mtajima@purdue.edu

Abstract

第二言語学習者の発話の正確さはどのような指標によって測れるのであろう か。正確さは、しばしば対概念として引用される流暢さに比べればそれほど曖 昧な用語ではなく、母語話者にとって学習者の発話が正確であるかないかの判 断は比較的容易である。しかしながら、文レベルではなく談話レベルの、ある 程度まとまった長さのある産出がどの程度に正確であるのかを測る指標に関し ては、研究者の間でも統一的な見解がなく実証研究もないため、個々の研究に おいて様々な指標が用いられているのが現状である(e.g., Bygate, 2001; Iwashita, McNamara, & Elder, 2001)。学習者の産出を量的に分析する際 のより妥当な指標は、今後の研究のためにも十分に検証されるべきである。

 本研究では、日本語学習者の口頭の産出を文字化したKYコーパスを用い、正 確さを客観的に表す指標として用いられている三つの指標がOPIの主観的評価 と関連するかどうかを統計的に検証する。取り上げる指標は、節の総数におけ る誤用のない節の割合(percentage of error-free clauses)、一節あたり の誤用数(errors per clause)、助詞の正用率(Target-Like-Use of particles)である。前二者は全体指標(general measure)、後者は特定指 標(specific measure)に分類される。この二種類のそれぞれの長短につい ての議論(Foster & Skehan, 1996; Ortega, 1999)も踏まえ、KYコーパ スの初級、中級、上級、超級各8人、計36人のデータにおいて各指標の平均 値が各レベル間で有意差を示すかどうかを分析し、正確さをより明確に示す指 標について検討する。


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