Panel Title

上級日本語  ーその教育とTA指導の試み−

Paper Title

話し言葉中心・書き言葉中心の二本立て日本語4年コース

Author's Name, Institution and E-mail Address

Mutsuko Endo Hudson, Michigan State University, endo@msu.edu

Abstract

日本語の話し言葉と書き言葉の顕著な相違は衆知の事実である が、本発表ではそれらを別々に教えた4年コース(週2度、各1時 間20分、受講者20名)の内容、授業手順、及び学期末に受講者を 対象に実施したアンケートの結果を報告する。

コースの目標:
1. 書き言葉・話し言葉の両者で段落レベルでの理解及び伝達がよ り正確、的確、円滑にできる。
2. 日常の言語生活の必要を充たす際、より多く且つ高度の状況・ 場面、内容、機能に対処できる。
3. 社会言語学的知識、日本事情情報を増やす。

    新しい試み
1. 1コースに、話し言葉中心と書き言葉中心の二種の授業を設置 し、前者にはテレビドラマ『さくら』(4話、各15分)、後者に は新聞・ウエブページ・雑誌記事と関連テレビニュース、エッセ イ、短篇小説などを使用。この形体は両者が違う状況に共存する日 本語の現実を反映する。また、学習者にとって個々の授業や試験の ための準備がしやすく、一方の授業が苦手でも次回はもう一方の内 容になるという安堵感がある。「精読・速読」に準じて、ドラマは 「精視聴」、ニュースは「速視聴」。

2. 読みの授業の最初と最後に関連ニュースを視聴。これは前作業 (状況の視覚的・聴覚的提示による記事の理解促進)及び後作業 (理解の確認)として機能するのみならず、2度目に見た時は理解 度が上がるため、個々の授業で達成感が感じられる。

3. 随所随所で和文の記事を読む前に英文の関連記事も読む。一般 に、学習者の読解が捗々しくない場合、単に単語や文法の力の問題 なのではなく、背景知識の欠如によることが多いため。

4. 希望者は日本語能力試験2級の模擬試験を学期初めと後で受 け、上達度を測定。


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